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日別アーカイブ: 2021年6月13日

琉球新報に掲載(6月13日)②

続き
取材当日は、当事者でもある比嘉信子さんも同席頂き、事業所側から感じている現状と課題を伝えました。
・那覇市の時間数の増量に関して、事業所側への連絡が一切なかった事
・現状、ヘルパーが不足している中、同行援護のように時間が予定しづらい支援は、どうしてもお断りする事が増えている。大翔としては、事業開始当初から、同行援護をメインのサービスとして捉え、そのような支援である事を想定内にして、スタッフを多めに配置し対応するようにしてきた。しかし、このやり方は経営的には非効率で、他の事業所がこのやり方をしてまでも同行援護サービスに力を入れていくとはかんがえにくい。
・コロナが始まってから、同行援護の研修自体が年間を通しても少ない。研修が必須となってしまっているので、ヘルパーが空いていても、研修を受講していないので、サービスに派遣できない。

このような現状がある中、取材をしてくれた吉田さんが記事を書いている中、役所の担当に、同行援護の登録している事業所数、ヘルパー数の数を確認したところ、なんと答えは、「把握していない」だったそうだ。この内容はさすがに新聞には書けなかったのだと思うが、把握してもいないのに、時間数を増やすという行い関しては、怒りすら覚えてしまう。
利用者の立場として、時間数増えた事に喜ぶも、ヘルパー不足、事業所として、同行援護をやっていない、結局現状は変わらないという事を突きつけられた結果、利用者の怒りはどこに向かうのだろう???

自分や比嘉信子さんが危惧しているのは、まさにそこである。

琉球新報に掲載(6月13日)

6月13(日)の琉球新報に「視覚障がい者同行援護・ヘルパー不足深刻化」のテーマで、取材に受けた内容を掲載して頂きました。
今回の取材を受けるまでの経緯は、
・那覇市が令和3年の2月より、視覚障がい者の障がい福祉サービスである「同行援護(視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等が外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報の提供や、移動の援護等、外出時に必要な援助を行います。)」の一月の使用時間数を上限を46時間に引き上げるという事。
・同行援護利用者は時間数の引き上げに関しては大歓迎ではあるが、ヘルパーが不足している中、時間数が増えても、思った通りにヘルパーを利用できない。
・そもそも今もらっている時間数でさえ消化できていない
等の利用者側からの声が琉球新報のコラム欄に投稿された事が始まりでした。
投稿された利用者様に今回の記者である琉球新報社の吉田さんが内容を踏み込んで取材する際に、事業所側の意見もという事で、ヘルパーステーション大翔の名前を出して頂き、取材に応じる事になりました。