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月別アーカイブ: 2021年6月

琉球新報に掲載(6月13日)③

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続き
現状に目を背けて、不可能ですとばかり言うのはあまりにも生産性のない事なので、自分や信子さんは、課題をクリアする方法を吉田さんに提案する。
提案内容として、
・同行援護の利用ができていない利用者の情報の共有
1事業所のみの対応ではなく、2事業所3事業所を利用して、入れるヘルパーの数を増やす
・同行援護のみの対応となるヘルパーを確保する。その為に、研修の開催の頻度を増やす。
・移動を主にサービスにしてる他の産業(タクシー会社etc)に、同行援護サービス事業に参入してもらう。
運転手に研修を受けてもらい、タクシーの輸送サービス以外の空いた時間を有効活用する。

特に3つ目の提案は、世の中に急速に広まった、ウーバーイーツのような空いた時間を活用する、ギグワーク的な発想に近い。沖縄は観光産業がメインであり、コロナで観光客が少なくなり、観光産業も旅客運送業もかなりの大ダメージである。アフターコロナとなって、ビフォアーコロナの時代に戻れると考えているようであれば、まったくの間違いで、経営者はアフターコロナを意識して、これまでのやり方を刷新しなければ厳しいと考えている。同行援護と旅客運送、交わる部分が多く、実現可能性が高いと考えているのだが、いかがでしょうか??
今回の記事では、あえて解決策の話は載せないでおきましょうとなりました。それは、問題点を全面に出したかったからとの事だったので、それには賛同。しかし、その先の解決策の話がなされないままだと、結局世の中からまた忘れ去られてしまうのではないだろうかと思っている。
自分のブログを通して、少しでも世の中に発信していけたらなと思う。

琉球新報に掲載(6月13日)②

続き
取材当日は、当事者でもある比嘉信子さんも同席頂き、事業所側から感じている現状と課題を伝えました。
・那覇市の時間数の増量に関して、事業所側への連絡が一切なかった事
・現状、ヘルパーが不足している中、同行援護のように時間が予定しづらい支援は、どうしてもお断りする事が増えている。大翔としては、事業開始当初から、同行援護をメインのサービスとして捉え、そのような支援である事を想定内にして、スタッフを多めに配置し対応するようにしてきた。しかし、このやり方は経営的には非効率で、他の事業所がこのやり方をしてまでも同行援護サービスに力を入れていくとはかんがえにくい。
・コロナが始まってから、同行援護の研修自体が年間を通しても少ない。研修が必須となってしまっているので、ヘルパーが空いていても、研修を受講していないので、サービスに派遣できない。

このような現状がある中、取材をしてくれた吉田さんが記事を書いている中、役所の担当に、同行援護の登録している事業所数、ヘルパー数の数を確認したところ、なんと答えは、「把握していない」だったそうだ。この内容はさすがに新聞には書けなかったのだと思うが、把握してもいないのに、時間数を増やすという行い関しては、怒りすら覚えてしまう。
利用者の立場として、時間数増えた事に喜ぶも、ヘルパー不足、事業所として、同行援護をやっていない、結局現状は変わらないという事を突きつけられた結果、利用者の怒りはどこに向かうのだろう???

自分や比嘉信子さんが危惧しているのは、まさにそこである。

琉球新報に掲載(6月13日)

6月13(日)の琉球新報に「視覚障がい者同行援護・ヘルパー不足深刻化」のテーマで、取材に受けた内容を掲載して頂きました。
今回の取材を受けるまでの経緯は、
・那覇市が令和3年の2月より、視覚障がい者の障がい福祉サービスである「同行援護(視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等が外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報の提供や、移動の援護等、外出時に必要な援助を行います。)」の一月の使用時間数を上限を46時間に引き上げるという事。
・同行援護利用者は時間数の引き上げに関しては大歓迎ではあるが、ヘルパーが不足している中、時間数が増えても、思った通りにヘルパーを利用できない。
・そもそも今もらっている時間数でさえ消化できていない
等の利用者側からの声が琉球新報のコラム欄に投稿された事が始まりでした。
投稿された利用者様に今回の記者である琉球新報社の吉田さんが内容を踏み込んで取材する際に、事業所側の意見もという事で、ヘルパーステーション大翔の名前を出して頂き、取材に応じる事になりました。